チームビルディングで効果的な組織づくり!コツとプログラム内容を紹介

「チームビルディング」という言葉を聞いたことがありますか? 名前は知っていても、どんなものなのかよく知らない方もいるのではないでしょうか。チームビルディングとは、欧米で導入されている組織づくりの考え、手法、プログラムのことで、ここ25年ほどで日本でも採用され始めました。この記事では、チームビルディングについての理解を深めるため、チームビルディングそのものの考え方、行う際の注意点、具体的なプログラム内容を解説していきます。

チームビルディングの必要性と目的

チームビルディングとは、複数の人が一致団結して同じゴールに向かっていけるような組織やチームをつくること、またその手法、プログラムのことです。個々の自分らしさを出しながらも、同じ目標を達成するために協調し、相互に関わり合うことを重視します。

チームビルディングはなぜ必要か                      

今の日本は変化が早く、同時に豊かになり消費者の目も肥えて、物を売るのが難しくなってきた時代です。企業は消費者のより細かいニーズに対応し、また流行を生み出すよう働きかけなければならなくなりました。この変化の激しい社会を生き抜くために、個人の力だけではなく、柔軟性のあるチームの育成に注目が集まっています。

これまで、日本におけるチームは、ひとりのリーダーがあらゆる責任を負う仕組みが主でした。しかし、組織としての力を底上げするには、状況に応じてチームのだれもが能力をそれぞれ発揮し、ときにはリーダーシップを取る力が必要です。そのようなチームを育てていくのがチームビルディングなのです。

対象となるのは会社組織のすべての人

チームビルディングに取り組むべきは、幹部候補や中堅社員だけでなく、組織の中のすべての人です。新卒社員から中堅社員、マネジメント職にある人たち、そして役員や社長などのトップの人たちも対象に含まれます。

また、正社員だけでなく契約・派遣社員やパートタイムやアルバイトも、チームビルディングに参加させている企業もあります。

チームビルディング全体の目的は、チーム内でのコミュニケーションの活性化、組織の方向性の共有、そしてチームパフォーマンスを上げることです。

一方で、対象者の階層や部門によって異なる具体的な目的があります。

階層別・部門別の目的

新卒社員を対象としたチームビルディングでは、「最後まで業務を遂行する」「仕事に対して主体性を持つ」など、社会人の基本を学ぶことが目的となります。また、社内の人とのコミュニケーションを構築する良い機会でもあります。

マネジメント職では、トップと現場をつなぐ中間管理職としてのスキルを伸ばすことに着目したチームビルディングを行います。部下の育成も目的のうちのひとつです。

経営者や役員といったトップ層のチームビルディングでは、組織の在り方を共有し、団結して経営目標へ向かう姿勢を育むことで、さらなる強い組織づくりを図ります。

チームビルディング成功のコツと注意点

チームビルディングを行う研修やプログラムはさまざまな種類から選べますが、共通する成功のコツ、そして注意しなければならないポイントがいくつかあります。

チームビルディングで成功するために必要なこと

チームビルディングを成功させるために大切なものは、「リーダーシップ」と「メンバーの主体性」です。

リーダーシップには、オーガニゼーション・リーダーシップと、チーム・リーダーシップの2種類があります。オーガニゼーション・リーダーシップは経営層と現場をつなぎ、組織としての方針を現場に伝える中間管理職的な役割を果たします。しかし、ただ指示するのではなく現場の意見もよく聞き、ときには採用することも必要となります。一方のチーム・リーダーシップは、リーダー自らが動くことです。それにより周りを巻き込み、チーム全体を活性化させていきます。

チームメンバーの主体性は、仕事へのモチベーションと言い換えてもいいでしょう。「やらされている仕事」ではなく、全員が「自分の意見や働きがチームに影響を及ぼす」という意識を持つことが大切です。そのためには、社員がきちんと組織に受け入れられている、意見を聞いてもらえると思える環境をつくり、お互いの意見を尊重しながら、自分の意見を発信できる関係性を構築しなければなりません。

注意したいポイント

チームビルディングを行う際に出てきやすい問題は、主に「認識のズレ」と「意見の相違」です。

認識のズレとは、チームのビジョンや目標がきちんと共有できていなかったり、暗黙の了解が人によって理解度が異なったりすることです。明文化できることはしておき、しっかりとチーム全体で認識を共有しておきましょう。

意見の相違は、価値観の違いから起こります。ひとつの物事に対して、人の数だけ異なる意見が出てくることがあります。複数の人が集まって動くわけですから、当然意見の違いは出てきます。もちろん、最終的には方向性を決断しなければなりませんが、意見交換の過程では、チーム内にさまざまな意見を持つ人がいることを認め、尊重できるようにしましょう。

チームビルディングの種類と具体的な実施内容

実際、チームビルディングのために実践されているプログラムには、どんなものがあるのでしょうか。

ここでは代表的な4種類の方法をご紹介します。

対話(ダイアログ)

対話は、組織内一人ひとりの意識を統一させるために、ベーシックかつ大変重要な手法です。上から現場へ指示するだけのトップダウン方式だと、指示が抽象的だったり現場の業務に沿っていない場合、現場の社員は実際の状況とのギャップに悩んだり、自分が関わっていることとして自覚しにくい場合があるので、ボトムアップの話し合いをするよう心がけましょう。対話は議論ではありません。一般的な議論や会議のように目的や目標を話題にするのではなく、まずお互いの価値観を話し合い、気持ちを通わせることを優先してください。そして部門やチームの現状、課題点を抽出し、そこから目的・目標を設定することで、個人としての関わり方も分かりやすくなります。

アクティビティ

アクティビティは、チームのメンバー全員で体を動かしながらコミュニケーションを取る手法のひとつ。例えば、グループ毎に別々のキャンバスに絵を描き、全員で一つの大きな絵を完成させる「Big Picture」は、隣接する絵が繋がるように周囲のグループと密なコミュニケーションを取る必要があるため、コミュニケーションが活性化されます。また、一人ひとりが音程の異なるプラスチックの楽器を叩いて一つの音楽を完成させる「Boom Time」は、カラダを動かす共通体験によって協調性が高まることが期待できます。

そのほか、シーソーを使ったり、壁をクライミングしたりと、スポーツに近いものもあります。体を動かすアクティビティは、リフレッシュにもなるでしょう。

ゲーム

現実のビジネスに近い要素を取り入れたゲームを行うのも、よく使われるチームビルディング手法のひとつです。他チームとのやりとりや、人員、時間、リソースの配分など、ビジネスでの戦略性をシミュレーションしながら育てます。

例えば、屋外で次々と現れるミッションをクリアして他のチームと獲得ポイントを競争する「Go Team」は、チーム内のコミュニケーションと連携を加速させ、普段のコミュニケーションが円滑になります。

スポーツ

体を動かす点でアクティビティとやや似ていますが、こちらはより実際のスポーツに特化した手法です。これを用いて、チームごとに対抗する社内運動会を復活させている企業も増えているようです。大人数でも実施できるのに加え、競争に勝つという明確な目標があることでチームの団結力強化も期待できます。

ただ、運動が苦手な人もいるので、強制して逆効果にならないよう気をつけたいものです。どのようなスポーツを選ぶかによっても、社員の参加度は変わってくるでしょう。

チームビルディングは、組織に属する人すべてに活用できる実用的な考えでありプログラムです。まず組織づくりの対象者と、「どのような組織にしたいか」を明確にし、適切なプログラムを組み合わせていきましょう。

チームビルディングプログラム「Big Picture」

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ワークハピネス
「個が輝く強い組織づくり」を支援する株式会社ワークハピネス。様々なノウハウをお届けしていきます。

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